WEBアプリをapk化する方法
WEBアプリをapk化する方法2 PWABuilderを使った方法
承知いたしました。PWABuilderを使った、より簡単なAPK作成方法を解説します。
PWABuilderは、WebサイトのURLを入力するだけで、専門知識がなくても簡単にストア向けのパッケージを作成できるMicrosoft製の無料ツールです。ローカルのファイルをすべて同梱する「オフライン型」のAPKも作成できます。
Capacitorを使う方法に比べて、コマンド操作が不要で、ブラウザ上の操作だけで完結するのが最大のメリットです。
PWABuilderを使ったAPK作成手順
作業はすべてWebブラウザ上で行います。
▼ ステップ1:WebXRプロジェクトの準備
まず、あなたのA-Frameプロジェクト(HTML, JS, CSS, 3Dモデルなど)をZIPファイルに圧縮します。
index.html がZIPファイルの最上位(ルート)に来るようにしてください。フォルダの中に入った状態ではなく、index.html や main.js などのファイルが直接見える形で圧縮します。
▼ ステップ2:PWABuilderにアクセスしてパッケージ化
PWABuilderのサイトにアクセス
PWABuilder.com にアクセスします。
プロジェクトのアップロード
通常はURLを入力する欄がありますが、その下にある「...or upload a file archive」というリンクをクリックします。
ファイル選択画面が開くので、先ほど作成したZIPファイルをアップロードします。
マニフェスト情報の確認
アップロードが完了すると、PWABuilderが自動でPWAのマニフェスト(アプリの設計図)を分析・生成します。
アプリ名、アイコン、表示モードなどが表示されるので、内容を確認します。必要であれば「Edit Your Manifest」から編集できます。
確認が終わったら、画面右上の「Package for Stores」ボタンをクリックします。
Androidパッケージの生成
パッケージ化するプラットフォームの選択画面が表示されます。
「Android」の項目にある「Generate package」ボタンをクリックします。
オプションの設定(重要)
パッケージの生成オプション画面が開きます。ここでオフラインで動作するための重要な設定を行います。
Signing Key: 「New」を選択します。
Asset Hosting: 「Package all assets in the app package (offline first)」を選択します。
この設定が、すべてのファイルをAPKに同梱する「オフライン型」にするためのキーポイントです。
Package ID: アプリの固有IDを入力します(例: com.example.myxr)。
他の項目(App Name, Launcher Nameなど)も必要に応じて設定します。
ダウンロード
設定が完了したら、画面下部の「Generate」ボタンをクリックします。
APKの生成が始まり、数分待つと完了します。「Download your package」ボタンが表示されるのでクリックします。
pwa-apk-package.zip のような名前のZIPファイルがダウンロードされます。
▼ ステップ3:APKファイルの取り出しとインストール
APKファイルの確認
ダウンロードしたZIPファイルを解凍します。
中に app-release.apk のような名前のファイルがあります。これがあなたのアプリのAPKファイルです。
Quest 3へのインストール
このAPKファイルを、PCとQuest 3を接続し、SideQuestを使ってインストールすれば完了です。
まとめ
PWABuilderを使えば、コマンドライン操作やAndroid Studioのインストールなしで、ブラウザ上の操作だけでオフライン対応のAPKを手軽に作成できます。
Capacitor: より細かなネイティブ連携やカスタマイズが可能。本格的な開発向け。
PWABuilder: とにかく手軽に、素早くWebプロジェクトをAPKにしたい場合に最適。
まずはPWABuilderで試してみて、もし機能的に不足があればCapacitorに挑戦するのがおすすめです。